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USB PowerDelivery(パワーデリバリー)の概要とメリット・デメリット

こんにちは!ハナノです!@K11936151

モバイルバッテリーや充電ケーブル等の商品を見ているとよく目にするUSB PowerDelivery(パワーデリバリー)。

USB PowerDelivery(パワーデリバリー)ってUSB type cのことじゃないの?

など、意味をよく知らないままスルーしている人も多いのではないでしょうか。

今回は少し複雑で分かりづらいUSB PowerDelivery(パワーデリバリー)について気をつけるべきポイントや知っておくべきことなどを解説していきたいと思います。

USB PowerDelivery(パワーデリバリー)の概要

USB PDの概要

USB PowerDelivery(略してUSB PD)は、USBを使用した電力供給に関する給電規格です。

USBとは、ユニバーサル・シリアル・バス (Universal Serial Bus)の略で多くのpcやスマートフォン等に採用されている国際規格です。

USBでは5Vしか流せないのに対して、USB PDでは9V,15V,20Vといった高い電圧を使用することが可能で通常よりも大きな電力を供給することが可能です。

従って通常よりも急速に充電することができるのです。

USB PowerDeliveryに使われているUSB端子の種類と役割

現在主に使われているUSB端子は大きく分けて下記の3種類あります。

・USB Type-A

・Micro USB

・USB Type-C

USB Type-Aは主にpc周り、Micro USBはスマートフォンやデジタルカメラに多く採用されてきました。

その中でも2014年に登場したUSB Type-Cが最も新しい端子です。

USB Type-AやMicro USBと違い上下対象の形をしておりリバーシブルに使うことができます。

最新のスマートフォンやMacBookなんかもこのUSB Type-Cが採用されています。

↓こちらの「M1 MacBook Air」もUSB Type-Cが採用されています。

「Mac」MacBook Air M1(2020)レビュー。話題のM1チップ搭載「MacBook」

USB PowerDeliveryはこのUSB Type-Cという端子に対応した給電規格の一つであり、最大で100Wもの電力供給を行うことが可能です。

USB Type-Cだからといって必ずしもUSB PDに対応しているわけではありませんので注意が必要です。

USB PowerDeliveryのメリット

USB type C

USB PowerDeliveryのメリットは下記の4つです。

USBPowerDeliveryの4つのメリット

・大型デジタル機器への給電が可能

・電力供給と映像出力が一本のケーブルで完結

・電力供給・電力受給を入れ替えることができる

・急速充電が可能

これらのメリットを一つずつ解説していきましょう。

大型デジタル機器への給電が可能

今までのUSB規格(USB Type-A、Micro USB)ではスマートフォンなどの小型のデジタル機器を充電する程度の電力しか供給できませんでした。

しかし、USB PowerDelivery対応のUSB Type-Cであれば最大100Wというとても大きな電力を供給することが可能ですのでノートpcやモニターなどの大型デジタル機器への給電が可能です。

電力供給と映像出力が一本のケーブルで完結

以前までは下記のような各役割ごとにケーブルがありました。

・電源;電源ケーブル

・音声・映像;HDMIケーブル

一方でUSB PowerDelivery対応のUSB Type-Cを使用すると電力供給と映像出力を1つのケーブルで行うことができます。

・電源・音声・映像・データ転送;USB PowerDelivery対応のUSB Type-Cケーブル

つまり接続するケーブルを一本減らすことができ、pc周りのごちゃごちゃした配線をスッキリさせることが可能です。

電力供給・電力受給を入れ替えることができる

USB PowerDeliveryではロールスワップという機能により、電力の供給側と受給側をスワップ(入れ替え)することができます。

例えばこちらのモバイルバッテリー。

USB PDの解説

USB PD対応のUSB type C端子でモバイルバッテリー本体の充電(受給)もできますし、USB type C端子からスマートフォンの充電(給電)も可能です。

一方でUSB type A端子ではスマートフォンなどへの給電にしか対応しておらずモバイルバッテリー本体の充電はできません。

以前までは給電側と受給側は独立しており2つの端子が必要だったのに対して、このように一つの端子で2つの役割を担えるようになりました。

急速充電が可能

USB PowerDeliveryは最大100W(20V 5A)まで供給することが可能ですので急速に充電することができます。

どのくらい急速かというとiPhoneの付属のACアダプタは5W出力ですからUSB PowerDeliveryはその20倍もの電力を供給することができる数字です。

ただし最大100W(20V 5A)なだけであってUSB PowerDeliveryがすべて100Wの電力を供給できるわけではありません。

むしろ、100W出せるACアダプタがいまのところそこまで多くないです。

USB PowerDeliveryのデメリット

ここまで解説してきた中ではUSB PowerDeliveryはメリットしかなく弱点が見つからなさそうですが1つだけデメリットが存在します。

USB PDは使用する製品すべてがUSB PD対応製品でないといけない。

USB PowerDeliveryは使用する製品すべてがUSB PowerDelivery似対応している製品でないとその性能は発揮することができません。

・充電するデジタル機器

・充電に使うモバイルバッテリーや充電器

・充電ケーブル

上記の3つすべてがUSB PDに対応している製品である必要があります。

一つでもUSB PDに対応していなければその性能は発揮することはできません。

このようなことからUSB PowerDeliveryで充電するには3つの製品を揃えなければならなく、USB PowerDelivery対応の製品は非対応の製品に比べ販売価格も高めですのでさらに出費がかさみます。

まとめ

今回はUSB PowerDelivery(パワーデリバリー)の概要とメリット・デメリットを紹介しました。

USB PowerDeliveryを適切に活用することができればとてもメリットがたくさんあります。

最近ではUSB PowerDelivery対応の製品も増えてきて値段も以前に比べれば安価になっていますのでぜひ揃えてみてはいかがでしょうか。

大切なので何度も言いますが、充電に関連する製品すべてがUSB PowerDeliveryに対応していなければいけません!そこだけ注意が必要です。