こんにちは!ハナノです!@K11936151)
(スマートフォンやpcを利用していると一度は目にした事があるCookie(クッキー)。
「Cookie(クッキー)を有効にしますか?」
や
「続行するにはCookie(クッキー)を有効にする必要があります。」
などといったポップアップが現れたことがあると思います。
という方も少なくないと思います。
今回はそんなCookie(クッキー)の仕組みや活用方法を初心者にもわかりやすく解説していきたいと思います。
Cookie(クッキー)ってなに?
クッキーと聞くとお菓子のクッキーを思い浮かべた方も多いと思います。
Cookie(クッキー)とはwebサイトにアクセスしたユーザーの様々な情報を保存する仕組みのことです。
この様な情報をWebサイト側が保存することによって、再度webサイトを訪れたユーザーが同一ユーザーであるかどうかを判断する事ができます。
具体的には「ID」や「閲覧情報」、「利用環境」、「IPアドレス」などを記録しており,再び同じwebサイトに訪れた際にスムーズに情報を提供できるようにしている仕組みです。
例えば
「Amazonや楽天などのECサイトで一度ログインした後にブラウザを閉じてから再度同じサイトにアクセスした際にログイン情報が残っていて既にログインされている。」
「ショッピングサイトでカートに入れた商品が次回カートを見た時に同じ商品が入っている。」
などはCookie(クッキー)を利用しているからこそできることなのです。
Cookie(クッキー)には種類がある?
Cookie(クッキー)は以下の2種類あります。
・「ファーストパーティークッキー」
・「サードパーティークッキー」
それぞれの特徴や違いを詳しく解説していきましょう。
ファーストパーティークッキー(1st Party Cookie)
ファーストパーティークッキー(1st Party Cookie)とはユーザーが訪問したwebサイトのドメインから直接発行されるCookie(クッキー)のことを指します。
ファーストパーティークッキーはそれぞれのwebサイトが独自に発行しているため、精度の高いトラッキングか可能です。
その一方で複数のドメインを横断したトラッキングはできないため、一度訪問したことのあるwebサイトであっても、ブラウザが違うと過去の情報を呼び出すことはできません。
トラッキング(Tracking)とは日本語に訳すと「追跡すること」です。
ここでのトラッキングとは、マーケティング業界において、ユーザーの関心の高い広告を効率よく配信するために、ユーザーの行動を追跡し、分析すること。
サードパーティークッキー(3rd party Cookie)
サードパーティークッキー(3rd party Cookie)はユーザーが訪問したwebサイト以外のドメインから発行されるCookie(クッキー)のことを指します。
サイト側に負担をかけることがなく、複数のブラウザやwebサイトを横断してCookie(クッキー)を発行(クロスサイトトラッキング)する事ができます。
クロスサイトトラッキングとは複数のwebサイト(ドメイン)でのユーザーの行動をCookie(クッキー)を活用してブラウザを横断してユーザーの情報を収集し、紐ずけて追跡する計測手段のこと。
Cookie(クッキー)の使用目的は?
ここまででCookie(クッキー)がどのようなものかは理解してもらえたでしょうか。
Cookie(クッキー)が実際にどのような目的で使用されているのかをご紹介したいと思います。
Cookie(クッキー)を使用する目的は大きく分けて2つあります。
・ユーザーの利便性向上のため
・各ユーザーに適した広告を配信するため
詳しく解説していきましょう。
ユーザーの利便性向上のため
冒頭でも少し触れましたが、Cookie(クッキー)にはユーザーの「ID」や「閲覧情報」、「利用環境」などを一時的に保存する事ができます。
ユーザーが初めてwebサイトに訪れた際に、ユーザー一人一人にユーザーIDのようなものが割り当てられ、その情報がweb上に保存されます。
再度ユーザーがサイトに訪問した際にユーザーIDを元にその情報が取り出されます。
この機能のおかげで、ユーザーは一度IDやパスワードを入力すればそれ以降自動でログインされ、その都度入力する手間を省く事ができます。
各ユーザーに適した広告配信
「リターゲティング広告」を代表にCookie(クッキー)は広告配信にも利用されています。
「以前webサイトで閲覧していた商品が、その後に訪れた違うwebページで同じ商品の広告が出てきた・・。」
そんな経験をした事がある方は多いと思います。
これがいわゆる「リターゲティング広告」ですがこれらはCookie(クッキー)を利用しています。
Amazonや楽天市場といったECサイトではユーザーが閲覧した商品の情報をCookie(クッキー)に保存し、別のサイトを訪れた際にそのCookie(クッキー)の情報を元に過去に閲覧した商品の広告を出す事ができます。
またユーザーが普段閲覧しているサイトの情報をCookie(クッキー)に保存し、蓄積していけばユーザーの年齢や性別を推測し、ターゲットを絞った広告を配信する事ができます。
Cookie(クッキー)をこのように活用する事で、各ユーザーに適した広告を配信する事ができるのです。
「Cookie(クッキー)」と「キャッシュ」の違いは?
Cookie(クッキー)と混合されやすい「キャッシュ」。
「キャッシュ」とは、一度表示したwebページの情報を一時的に保存するためのもの。
同じページを再度訪問した際により”速く”情報を表示する事ができます。
Cookie(クッキー)と「キャッシュ」では保存する”情報の種類”が違います。
Cookie(クッキー);利便性向上が目的
キャッシュ;ページ表示速度向上が目的
Cookie(クッキー)の危険性は?
ここまで記事を読み進めてくれた方の中にはこの様な疑問をお持ちになられる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えするとCookie(クッキー)やキャッシュの仕組み自体に、
”個人情報の漏洩といった危険性はありません。”
しかし、スマートフォンなどを紛失した場合、Cookie(クッキー)を利用して保存されている情報を不正利用される可能性はあります。
スマートフォンのロックは日頃から必ずかけるようにしましょう。
GoogleとAppleがCookie(クッキー)を廃止!?
先程解説したサードパーティークッキーが
「プライバシー管理上で問題なために規制する。」
という動きが強まっている。
Googleでは2019年からプライバシーと広告を両立することを目指して「Privacy Sandbox」というプロジェクトを進めている。
一方Appleでは「ITP」と呼ばれるサイトトラッキング抑制機能を「Safari」に搭載している。
GoogleやAppleといった世界的な企業がプライバシーに配慮されたインターネットの世界を実現するために既に動き出しています。
ということはインターネット広告業界やマーケティング業界に大きな変化が起こるかもしれない。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
Googleの「Privacy Sandbox」とは?
「Privacy Sandbox」はGoogle Chromeの開発チームが中心となり、
「広告ターゲティングとプライバシーの両面で最高のものを提供」
するための取り組みです。
ユーザーの関心がある広告のターゲティングができるが、プライバシーは侵害しない広告を目指しています。
Chromeでは個人を特定できる情報をブラウザ外に出すことなく、共通の関心を持つ多くの人々に広告を配信するために、
「フェデレーションラーニング(連合学習)」
などと呼ばれる技術を利用する予定です。
これらの技術がうまく機能し、広告主に受け入れられる事ができればGoogleはプライバシー保護を巡る問題の大きな一歩となりそうです。
Appleの「ITP」とは?
一方でAppleでは「ITP(Intelligent Tracking Prevention)」と呼ばれる、サイトトラッキング抑制機能を導入しています。
2017年のiOS11からSafariに搭載されているこの機能は、ドメインごとにクロスサイトトラッキング能力があるかどうかを分類する事ができます。
簡潔に説明するとITP機能が働くことで”サイトを横断したトラッキングを防ぐ”事ができます。
具体的な例で言うと、
クロスサイトトラッキング能力があると分類されたドメインがアクセスしているwebサイト上でサードパーティークッキーを利用しようとした際
「ITP機能」が働きサードパーティードメインによるCookie(クッキー)の読み取りを制限する。
それがクロスサイトトラッキングによる追跡の情報からだね!
実際のCookie(クッキー)の利用例
実際にユーザーがどのような場面でCookie(クッキー)を利用しているのか具体的にシーン別で解説していきます。
Amazonや楽天市場などのECサイト
ECサイトではカートに入っている商品やログイン情報を保存する事ができます。
一度ECサイトを閉じたとしても、再度訪れた際には過去にカートに入れた商品が残っていたり、ログインした状態が継続されていたりするのはCookie(クッキー)が働いているおかげです。
入力フォーム画面
Cookie(クッキー)は、過去に入力したログイン情報なども保存する事ができます。
例えば
入力フォーム画面でメールアドレスや電話番号といったユーザー情報を入力しようとすると、以前に入力した事がある内容が候補として出てくるのはこのためです。
毎回同じユーザー情報を入力する手間が省け、非常に便利でありながらもwebサイト側も離脱を防止する事ができます。
web広告の最適化
先程も少し説明しましたが、web広告の最適化にもCookie(クッキー)が使われています。
ユーザーの情報をCookie(クッキー)で把握することで、ユーザーに適した広告(ターゲティング広告)
過去にそのwebサイトに訪れた事があるかどうかを把握してから適した広告を配信する(リターゲティング広告)なども可能です。
Cookie(クッキー)って削除できないの?
Cookie(クッキー)は便利な反面、嫌がる人も一定数居るのが事実です。
Cookie(クッキー)を消去するメリット・デメリット・消去する手順まで解説していきたいと思います。
Cookie(クッキー)を消去するメリット
Cookie(クッキー)を消去することで、プライバシーを完全に守る事ができます。
特に会社などで他人とpcやスマートフォンを共有している場合などはCookie(クッキー)を消去しておいた方が良いでしょう。
Cookie(クッキー)を消去するデメリット
ここまで説明してきたように、Cookie(クッキー)を利用することで、様々な場面で恩恵を感じる事が多いです。
決まったユーザー(家族等)や自分のみが使うpcやスマートフォンは基本的にCookie(クッキー)は有効にしておいた方が利便性が高いです。
Cookie(クッキー)の消去方法
それぞれのブラウザでCookie(クッキー)の消去方法が公式に解説されていますので各ブラウザごとのリンク貼っておきます。
Safari(iPhone・iPad・iPod touch)
まとめ;Cookie(クッキー)はとても便利!
Cookie(クッキー)には様々な情報が記録されています。
その情報をうまく活用する事でインターネットブラウザを便利に活用する事ができます。
ただし個人情報を含んでいるために、扱いには十分に注意が必要です。
Cookie(クッキー)を正しく理解し、便利に活用しましょう!
↓Macユーザーである筆者が「Safari」ではなく「Chrome」を使う理由
僕が「Safari」ではなく「Google Chrome」を使うたった2つの理由。