こんにちは!ハナノです(@K11936151)です!
賛否両論であるMacBookのキーボード問題。
MacBookではこれまで独自開発した「バタフライ構造」と呼ばれる独自構造のキーボードと一般的なノートpc用のキーボードが採用する「シザー構造」の2種類のキーボードを搭載してきた。
今回、「バタフライ構造」「シザー構造」の両方を使用した筆者がそれぞれ感じた良い点、悪い点などをまとめて紹介していきます。
Appleのキーボードの歴史
Appleは今までに2種類のキーボード構造を採用してきました。
ひとつはこれまでの一般的な「シザーキーボード」。
もうひとつがApple独自の「バタフライキーボード」。
時系列でいうと2015年までは一般的な「シザーキーボード」を採用していたAppleですが2015年からMacBookにて独自の「バタフライキーボード」を採用。
そして2019年モデルの「MacBook Pro16インチ」から再び「シザーキーボード」に戻っています。
なぜ「バタフライキーボード」は廃止されたのか。
今回はその経緯に迫っていきたいと思います。
そもそも両者の構造の違いは?
なんとなく「バタフライキーボード」も「シザーキーボード」も耳にしたことがある方は多いかと思いますが具体的にどのような違いがあるかは知らない方も多いかと思いますので両方の構造の違いを解説していきましょう。
「バタフライキーボード」とは?
「バタフライキーボード」とは2015年モデルのMacBookから初めて搭載されたApple独自構造のMacBook用のキーボード。
「バタフライキーボード」の一番の特徴はその薄さにある。
そのため、キーストロークが非常に浅く、跳ね返りが少ない打鍵感が特徴。
「バタフライキーボード」は、キーボードを支えるプラスチックの部分が左右に分かれて設置されその形が蝶の羽のようであることからバタフライ式と呼ばれています。
AppleはMacBookを更に薄く作りたかったことからこのキーボード方式を採用したとされています。
「シザーキーボード」とは?
「シザーキーボード」とはごくごく一般的なノートpcに採用されているキーボード。
「シザーキーボード」はキーボードを支えるプラスチックがクロスするように組み合わさっています。
この構造が電車車両の屋根の上に設置されている集電装置(パンダグラフ)に似ていることから「パンダグラフ式キーボード」と呼ばれています。
このキーボードではキーストロークが浅くてもしっかりとした打鍵感が味わえることが特徴で長年、ノートpc、デスクトップpc問わずMacのキーボードはこの形式を採用しています。
集電装置(パンダグラフ)とは?
電車が電気を受け入れる装置。
架線(電線)に直接触れ電気を得るため、装置の使用環境などは常に変化します。
そのため、装置には供給される電気や品質を一定に保つために様々な工夫が施されています。
写真で比べる両者の違い
筆者は現在
「MacBook Pro15インチ」2019年モデル(バタフライキーボード)
「MacBook Air13インチ」2020年モデル(シザーキーボード)の両方を所有していますので両方のキーボードを実際に写真で見ていきましょう。
「バタフライキーボード」は薄さが特徴
こちらは「MacBook Pro15インチ」2019年モデル(バタフライキーボード)スペースグレー。
先程も説明しましたが「バタフライキーボード」の最大の特徴はこの薄さにあります。
その薄さはなんとストロークで0.55mm です。
個人的にはバタフライキーボードのほうがかっこ良いと思います。
このスタイリッシュな見た目はバタフライキーボードでしか再現することはできないでしょう。
「シザーキーボード」は見た目は劣るがやはり安心
続いて「MacBook Air13インチ」2020年モデル(シザーキーボード)スペースグレー
やはりバタフライキーボードに比べ厚みは増してますのでどこかもっさりした感じがあります。
両者を比較してみた。
やはり明らかにバタフライキーボードが薄いです。
個人的には見た目は完全にバタフライキーボードが好みですね!!
↓MacBookに最適な純正品のようなノートpcスタンド「Mjextand」レビュー。
見た目はかっこよいが評判が悪く降板した「バタフライキーボード」
2015年発売の「12インチMacBook」に初搭載され、2016年には売れ筋モデルである「MacBook Pro」にも搭載されたApple独自の「バタフライキーボード」
「キーストロークが皆無」「ホコリ等が溜まりやすく壊れやすい」など酷評され、2015年から2019年までの4年間で4回のアップデートを重ねるも評判は一向に良くならず2019年11月発売の「MacBook Pro16インチ」からシザー構造の「Magic Keyboard」が再び採用されました。
控えめに言ってバタフライキーボード不具合多すぎな
— 試行錯誤 (@e45395) January 1, 2019
実は4回ものアップデートを重ねている
第1世代 | MacBook 2015、2016 |
第2世代 | MacBook 2017 MacBook Pro 2016 MacBook Pro 2017 |
第3世代 | MacBook Pro 2018 MacBook Air 2018 |
第4世代 | MacBook Pro 2019 MacBook Air 2019 |
第1世代、第2世代は特に不具合が多く報告されており、タイピング時の「ペチペチ」という音がうるさくオススメはしません。
第3世代になりキーのひとつひとつにシリコンの膜が張られるようになり第1〜第2世代でタイピングしたときの「ペチペチ」という音がシリコンによって吸収、軽減されるようになりました。
第4世代ではキーボード内部の素材がナイロンに変更され、それぞれキーの下にある金属の部分も改良が加えられました。
2019年11月発売の「MacBook Pro16インチ」から惜しくもバタフライキーボード廃止されてしまいました。。
*MacBookの持ち運びならこちらのバックパックがオススメ!!
「Apple社公認」incase 「city collection compact backpack」レビュー。
「バタフライキーボード」の問題点まとめ
スタイリッシュで格好良いバタフライキーボードですが具体的にどのような不具合が起こっていたのでしょうか。
約半年ほどの使用で誤作動が多発
バタフライキーボードでは「チャタリング」と呼ばれる誤作動が多発している。
「チャタリング」とは一回の打鍵で複数の文字が重複して入力されるというものです。
https://twitter.com/ytkmns/status/954543480675512321?s=20
例えば、「歯医者さん」と入力したつもりが「はいしゃしゃさん」と入力されてしまう。
「歯医者さん」はローマ字ですと→「haishasann」
一方で「はいしゃしゃさん」→「haishashasann」
など一般的には「shasha」と繰り返す誤入力はあり得ないので誤作動とされる。
このような誤作動が多発している。
薄さが故にほこりに弱い構造
バタフライキーボードによりMacBook自体の薄さが更にスリムになったのは非常に嬉しいことです。
だがその薄さを求めすぎたが故にキーの内部の隙間に「チリやホコリ」が入り込むことでキーが反応しなくなるという問題が多発した。
バタフライキーボード, 埃詰まって使い物にならないし, おうちMacはもう持ち運ぶ予定はないよ(Surface買ったり外で開発するようなことがなくなった)
— 七宮 伶依(らむれーずん) ☆+゚・ (@rumrais1n) May 4, 2020
「バタフライキーボード」に限らずキーボードには必ずホコリやチリが入りますので定期的にエアダスターなどで掃除するようにしましょう。
さいごに;結局どっちが良いの
結局どっちのキーボードが良いのという話ですが
見た目、かっこよさでは個人的には完全に「バタフライキーボード」。
タイピングのやりやすさ、安心感では「シザーキーボード」。
というの筆者の結論です。ただ、一概にも「バタフライキーボード」が壊れやすいなどともいえず
筆者は「バタフライキーボード」搭載モデルの「MacBook Pro15インチ」を1年間使用しましたが一つも不具合はありませんでした!(1年だけですが。。。)
必ずしも個体差はありますので一概には言えませんが。。。
2021年現在、カタログではバタフライキーボード搭載のモデルは無いのですが、Apple整備品や家電量販店、中古品などではまだまだバタフライキーボード搭載モデルは出回っていますので選ぶ際に役立てていただけたら嬉しいです。
現在バタフライキーボードを使っている方であってもAppleではキーボード修理プログラムがありますのでもし不信感を感じたら一度問い合わせてみるのも良いかもしれません。
*M1MacBook化け物級の性能です!現状ProよりAirのほうがお得なので是非!ちなみに安心のシザーキーボードです。