こんにちは!ハナノです!@K11936151)
(今回は自宅のTVを買い換えるにあたり、色々調べた際にわかった点がいくつかありますのでご紹介したいと思います。
皆さん、一度は聞いたことのある「液晶テレビ」1世代前はテレビといったら液晶でしたよね。
一方で最近普及し始めている「有機ELテレビ」というものがあります。
家電量販店のテレビコーナーなどではこのように「有機ELテレビ」が押し売りされていますが、必ずしも「有機ELテレビ」が良いというわけでもなくそれぞれにメリット・デメリットがあります。
今回の記事では「有機ELテレビ」と「液晶テレビ」を詳しく比べそれぞれ向いている人・向いていない人まで解説していきます。
この記事でわかること
・「有機ELテレビ」「液晶テレビ」それぞれの特徴・比較
・「有機ELテレビ」が向いている方
・「液晶テレビ」が向いている方
「有機ELテレビ」「液晶テレビ」を比較
次世代テレビとして話題の「有機ELテレビ」現在の主流「4k液晶テレビ」。
「有機ELテレビ」と「液晶テレビ」はどちらもテレビですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの違いを表でまとめてみました。
有機ELテレビ | 液晶テレビ | |
価格 | 液晶より高額 | 有機ELより安価 |
画質 | ◎ 真の黒色の表現が可能 | ○ 真の黒色の表現が不可能 |
寿命 | 3万時間前後 | 6万時間前後 |
厚さ | 薄い | 厚い |
発行方式 | 自然発光 | バックライト方式 |
消費電力 | 液晶に比べ多い | 有機ELに比べ少ない |
「有機ELテレビ」と「液晶テレビ」では異なる点がたくさんありますのでそれぞれの特徴を解説していきます。
ディスプレイ駆動方式の違い
まずそもそも「有機ELテレビ」と「液晶テレビ」はディスプレイの駆動方式が違います。
有機ELでは”自然光方式”という素子自体が発光して映像や色を表現する方法をです。
一方で液晶の場合は”バックライト方式”で映像を映し出しており、カラーフィルターの後ろから光(バックライト)を当てる方式です。
また有機ELではバックライトがない分より薄型化・軽量化することが可能です。
有機ELテレビの薄さに脳がついてこない昭和生まれ pic.twitter.com/NloTg4X9sm
— 暁。 (@akatsuki_hokkai) March 14, 2020
視野角の違い
有機ELは視野角が非常に広く180°どの角度から見ても綺麗な映像を見ることが可能です。
一方で液晶ではパネルによって多少の差はありますが、視野角が狭く斜めから見ると綺麗な映像を見ることができません。
液晶の視野角は90°ほどしかないため、正面から視聴しないと黒みがかった色合いになってしまいます。
ソニーの世界初
有機ELテレビ
XEL-1
届きましたこの前は
ソニーの4K液晶テレビ
KJ-49X9000Fを使ってましたが
断然こちらの
XEL-1のほうが良いです高いコントラストに
鮮やかな彩度
そして視野角最高です(^^) pic.twitter.com/PH68dUlf6F
— 朝田雅央 (@asada_masao) September 16, 2020
ディスプレイ寿命・電力消費量の違い
有機ELと液晶ではディスプレイ寿命も違います。
有機ELが3万時間に対して液晶では6万時間と約2倍の差があります。
また、電力消費量の点においても、有機ELは液晶に比べ電力消費量が多くより多くの電気代がかかることでしょう。
長年使用する可能性の高いテレビにおいてディスプレイ寿命や電力消費量は重要な項目です。
次世代ディスプレイ「有機ELテレビ」の3つの特徴
有機ELの最大の特徴は”自然光方式”で映像を映し出すことができる点です。
液晶テレビと違いバックライトが必要ないためその分のスペースを省くことが可能なため、薄型化・軽量化を実現することができます。
また、バックライトを必要としないことで液晶に比べより鮮明な黒色を表現することが可能です。
次世代テレビとされる有機EL。
どのような点が液晶に比べ優れているのでしょうか。
有機ELが得意とする特徴を3つ整理して解説していきましょう。
有機ELの特徴①;液晶よりも薄型化・軽量化が可能
有機ELディスプレイの厚さはなんと”10mm以下”。
一方で、一般的な液晶テレビの厚みはおよそ70mm〜100mmの厚みがあります。
液晶ディスプレイに比べ有機ELディスプレイは10分の1程度の薄さを実現しています。
更に薄いものですとシャープが最大”0.5mm”という異次元の薄さを実現した4k有機ELディスプレイを開発しました。
あまりの薄さのため丸めて収納することも可能ということです。
今後有機ELによってディスプレイの形が全く新しいものになる日が来るかもしれません。
有機ELの特徴②;ディスプレイを曲げる・丸めることが可能
先述したように有機ELディスプレイはその薄さゆえに曲げることが可能です。
と思われる方も多いかもしれません。
確かにTVなどの大画面のディスプレイは曲げることがないかもしれませんが、
最近では折り畳み式のスマートフォンなども開発・販売されており、そういった商品は全て有機ELです。
ポケットに入りきらないほどの大画面のスマートフォンであっても折り畳み式であれば可能です。
有機ELの技術を更に活用してスマートフォン市場は変化し伸びていくことでしょう。
https://twitter.com/shio_sen_bei/status/1307306530845290496?s=20
有機ELの特徴③;本物の黒の表現が可能
液晶ディスプレイに比べ有機ELディスプレイは黒の表現が鮮明で綺麗です。
有機ELディスプレイが鮮明な黒色を表現できるのは発光方式の違いにあります。
液晶ディスプレイはバックライト方式であり、三原色が並ぶカラーフィルターにバックライトからの光が当たり色を表現しています。
その構造上、液晶ディスプレイで黒色を表現する際に三原色を合わせて黒を表現するためにどうしても白っぽくなってしまいます。
一方で有機ELディスプレイは素子自体が発光する自然発光方式ですので、黒を表現したい場合は素子自体が光らないことで真の黒色を表現することができるのです。
↓液晶ディスプレイと有機ELディスプレイの黒色表現の比較
このように有機ELディスプレイは明暗部がくっきりとしています。
↓画像は2種類に分けられる!?
ピットマップ画像とは?ベクトル画像とは?両者の違いや特徴を徹底解説
現在の主流ディスプレイ「液晶テレビ」の3つの特徴
液晶ディスプレイの最大の特徴は”低コストで量産できる”という点です。
テレビをはじめモニターなど様々なデバイスで大きく普及した要因は優れた量産体制を敷けるものだったからでしょう。
また、有機ELに比べ消費電力が低く、発光寿命が長いのも特徴です。
それぞれの特徴を詳しく解説していきましょう。
液晶ディスプレイの特徴①;価格が安い
液晶ディスプレイの販売価格は有機ELディスプレイに比べ安価です。
一昔前までは有機ELの価格は液晶に比べ5倍もの差がありましたが、近年は3倍ほどまで縮小しています。
とはいえ3倍の価格差はかなり大きく、価格重視の方であれば液晶ディスプレイの選択肢も外せないでしょう。
液晶ディスプレイの特徴②;ディスプレイ寿命が長い
液晶ディスプレイの発光時間は約6万時間と言われておりこれは、有機ELディスプレイの発光時間約3万時間の2倍に相当する数字です。
一日6時間テレビを視聴した場合
液晶ディスプレイ;60000÷6×365=約27年
有機ELディスプレイ;30000÷6×365=約13年
このように液晶ディスプレイは約27年とかなり長い時間使用することが可能です。
しかし実際、ディスプレイ以外の機能面が追いつかなくなり15年前後で買い換えることがほとんどでしょう。
液晶ディスプレイの特徴③;消費電力が少ない
液晶ディスプレイは有機ELディスプレイに比べ、消費電力が少なく電気代を安く済ませられます。
「SONY BRAVIA」の有機ELテレビと液晶テレビを比べてみると
型番 | 『KJ-55A8H』(55V型)有機EL | 『KJ-55X8550H』(55V型)液晶 |
消費電力(W) | 352 | 175 |
年間消費電力;kWh / 年 | 206 | 164 |
このように消費電力は約2倍。
年間消費電力は約1.3倍という電気代の差が生まれます。
テレビは一度買い替えると長年使用することが想定されますので、電気代(消費電力)はかなり重要な項目です。
有機EL・液晶それぞれ向いている方
このような両者の特徴を踏まえた上で有機ELテレビが向いている人・液晶テレビが向いている人を考えてみました。
有機ELテレビが向いている方
有機ELテレビは自然発光により素早い動きを滑らかに表現できたり、より深い鮮明な黒色を表現できる点においてこのような人におすすめだといえるでしょう。
・スポーツ観戦をよく見る方
・映画をよく見る方
・より綺麗な映像を楽しみたい方
また、有機ELはディスプレイ寿命時間が短いため一日に、何十時間もテレビ視聴する方には向きません。
そのようなことから、「帰宅後や休日」などの限定された時間だけでしか利用しない方にも向いていると言えます。
液晶テレビが向いている方
一方で液晶テレビでは、消費電力が少ない(電気代が安め)、ディスプレイ寿命時間が長い、などの点からこのような方におすすめです。
・常に自宅に人が居り一日中テレビを付けている家庭
・電気代をなるべく安く抑えたい方
・地上波テレビをよく見る方
また、有機ELテレビはその薄さが故に液晶テレビに比べ破損する可能性も高くなります。
小さなお子様などが居る家庭では有機ELは少し不安かもしれません。
まとめ;各家庭にあったテレビを選ぼう
今回は有機elと液晶を比較!違いや両者の特徴まとめ。ということで有機ELと液晶を様々な視点から比べ、まとめてみました。
近年話題になっている有機ELは画素数も高く綺麗な映像が楽しめるが必ずしも有機ELが全員におすすめできるわけではないということが理解していただけたでしょうか。
有機ELテレビ・液晶テレビそれぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身の家庭の環境、使用用途にあった製品を選んでいただきたいです。